本研究会は、「半導体量産向け巨大工場『ギガFab』のポテンシャルを解き放ち、究極のラボ・オートメーションを実現することで、探索的研究に活用する」というモチーフを掲げ、様々な視点から、科学的に裏付けられたプロトコルを見出していくことを目指して設立されました。
そのために、応用物理学全般、周辺の研究分野、産学官様々な方々にお集まりいただける場をご提供していきます。設立時に想定している具体的な研究開発テーマは、以下の通りですが、これに限るものではありません。
シンポジウムや見学会の企画だけではなく、応用物理学会学術講演会で、研究会としてのセッションも設ける予定です。「グリーンファブ」を要として、関係する研究・産業分野の振興、技術普及と人的交流の活性化、そして、新しい研究が芽吹くことを願っています。
☆ ロボティクス、インフォマティクス、AI技術等の活用による研究開発の加速とグリーン化
☆ 革新的コンピューティング技術を活用した半導体製造プロセスの高度化・最適化
☆ CPS関連技術、例えばデジタルツインを用いた製造プロセスの試行・設計
☆ サイバーフィジカルループ、サイバネティック・アバターによるモノづくりの変革
☆ 電力、CO2、水、部材消費等の指標を得て、社会活動へのインパクトを抑えつつ、製造現場のNetzeroやグリーン化を、段階を追って推進する技術の開発(センサー、エネルギーハーベスター、通信技術、MES等システム開発他)
☆ その他、グリーントランスフォーメーション(Green Transformation, GX)やグリーン移行(Green Transition)など、様々な社会的課題の解決に向けた取り組み
※応用物理学会外の方々だけでなく、応用物理学会内、例えば、産学連携委員会、研究会、新領域グループの皆様との共催イベントなども積極的に進めていこうと考えています。ご遠慮なくお声がけください!
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2023年9月20日 13:30~19:00 A303会場
講演会プログラム編集委員が選んだ注目講演
IoT/AIが拓くサイバーフィジカルシステムの可能性 徳田英幸 情報通信研究機構
生成系AIとメタバースの発達により、サイバーフィジカルシステム(CPS)は、当初考えられた枠を超えて大きく飛躍しようとしています。デジタルツイン技術の登場は、材料、デバイス創出、工場制御の現場に革命的進化をもたらします。情報通信研究機構の徳田理事長は、世界のCPS技術を主導しておいでです。理事長のお話をじかにお聞きする貴重なチャンスです。